オーデマ・ピゲ

オーデマピゲが正規店で買えない?3つの理由と入手戦略

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オーデマピゲが正規店で買えない?3つの理由と入手戦略

ごきげんよう。With-Time、運営者の「桐生」です。

憧れの雲上ブランドであるオーデマピゲを手に入れたいと思い立ち、勇気を出してブティックの扉を叩いても、そこにあるのは空のショーケースと丁寧ながらも冷ややかなお断りの言葉だけという経験をされた方は少なくないでしょう。

インターネット上でオーデマピゲが正規店で買えない理由や在庫状況について検索すると、一見さんには売らないという噂や、ロイヤルオークを求めて店舗に通うマラソンの過酷さ、あるいは店員の態度に関する様々な情報が飛び交っており、何が真実なのか分からず途方に暮れてしまうかもしれません。

私たちが直面しているのは単なる品薄ではなく、ブランド側による緻密な戦略と市場の熱狂が複雑に絡み合った、極めて攻略難易度の高い壁なのです。

チェックリスト

  • 正規店のショーケースから時計が消えている構造的な原因
  • ロイヤルオークを手に入れるために必要な実績と費用の目安
  • 並行輸入品や二次流通市場を利用する際のメリットとリスク
  • 購入確率を少しでも上げるために今日から実践できる行動

オーデマピゲが正規店で買えない3つの理由

オーデマピゲが正規店で買えない3つの理由

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なぜ、お金を払う意思があるのに時計を売ってもらえないのか。

まずは、私たちが直面している「買えない」状況を作り出している根本的なメカニズムについて、供給、需要、そして日本の市場環境という3つの視点から紐解いていきましょう。

  • 日本市場での入手難易度と独自の実情
  • ロイヤルオークの予約待ちと定価の乖離
  • 年間生産数と供給が追いつかない背景
  • 普通に買えるモデルは存在するのか
  • 新規客の予約再開はいつ見込めるか

日本市場での入手難易度と独自の実情

日本は世界的に見ても極めて特殊な高級時計市場を形成しています。

私がブティックを巡回していて肌で感じるのは、日本人の「資産としての時計」に対する感度の高さと、並行輸入市場の成熟度合いです。

海外では「欲しいから買う」という純粋な動機が多いのに対し、日本では円安の影響も相まって「インフレヘッジ」や「資産防衛」の手段としてオーデマピゲが注目されています。

実際にスイス時計協会FHの統計データを見ても、2024年における日本へのスイス時計輸出額は前年比で大幅な増加傾向にあり、中国や香港が失速する中で、日本市場の購買意欲が突出して高いことが示されています。

これにより、本来の時計ファンだけでなく、投資目的の層までが正規店に殺到しているのです。(出典:スイス時計協会FH『2024年10月スイス時計輸出月別レポート』

さらに、日本はブティックの数が限られており、東京や大阪などの大都市圏に需要が一極集中しています。

かつては地方の時計店でも取り扱いがありましたが、現在は直営ブティックへの集約が進んでおり、物理的なアクセス権を持つことさえ難しくなっています。

この「物理的な窓口の減少」と「投資熱の高まり」のダブルパンチが、日本市場での入手難易度を世界最高レベルに押し上げている要因だと私は分析しています。

ロイヤルオークの予約待ちと定価の乖離

「買えない」という嘆きのほとんどは、ブランドのアイコンである「ロイヤルオーク」に向けられたものでしょう。

このモデルに関しては、もはや通常の「予約」という概念は通用しないと考えてください。

正規店の定価と二次流通価格(実勢価格)の間には、異常とも言える乖離が存在します。

例えば、人気モデルのロイヤルオークを正規店で定価購入し、そのまま並行店に持ち込むだけで、数百万円単位の利益が出てしまうケースすらあります。

特にステンレススティール製の「Ref.15510ST」などの人気モデルは、リセール率が定価の200%を超えることも珍しくありません。

この「買えば儲かる」という状況が、転売目的の購入希望者を大量に生み出し、純粋なファンの前に立ちはだかる巨大な壁となっています。

ここがポイント

  • 正規店価格(定価)は市場価値に比べて圧倒的に安く設定されているため、購入直後に含み益が発生する状態が常態化している。
  • 「予約」は実質的に機能しておらず、顧客リストの上位から順に案内される「配分制(アロケーション)」に近い運用がなされている。
  • 定価と実勢価格の差益を狙う「転売ヤー」を排除するため、店側の審査(プロファイリング)は年々厳格化している。

店側もこの状況を重々承知しており、転売リスクのある客を徹底的に排除しようとします。

そのため、一見の客がいきなりロイヤルオークの予約を入れることは、ほぼ不可能に近いのが現実です。

彼らは商品を「売る」のではなく、ブランドの価値を守ってくれる人に「配分する」というスタンスを取っているのです。

ロイヤルオークについて詳しく知りたい方は、オーデマピゲ【ロイヤルオーク】予約待ちの現状と買える方法を解説もぜひご覧ください。

年間生産数と供給が追いつかない背景

「もっとたくさん作ればいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、オーデマピゲのような独立系マニュファクチュールにとって、急激な増産は品質の低下と同義であり、そう簡単なことではありません。

彼らが掲げる品質基準は極めて高く、特にロイヤルオークの特徴であるケースやブレスレットの複雑な仕上げ(サテンブラッシュとポリッシュの交差)は、機械による自動化ができず、熟練した職人の手作業に依存しています。

推定される年間生産本数は約5万本程度。対してロレックスは年間100万本以上とも言われていますから、その少なさが際立ちます。

この限られた生産数を全世界のブティックで奪い合っているわけですから、1つの店舗に入荷する本数は微々たるものです。

単純計算でも、1店舗あたり年間で数百本程度、人気モデルに限れば数日に1本入るかどうかというレベルでしょう。

さらに、その入荷分の多くは既に長年のVVIP顧客向けに確保されているため、この物理的な供給の限界(シーリング)がある限り、どれだけ需要が高まっても、店頭に在庫が並ぶことは構造的にあり得ないのです。

普通に買えるモデルは存在するのか

では、正規店で普通に買えるモデルは一本もないのでしょうか。

結論から言えば、「ふらっと行ってその場で買える時計」は、ほぼ存在しないと考えた方が精神衛生上良いでしょう。

以前であれば、クラシックなドレスウォッチである「ジュールオーデマ」や、楕円形のケースが特徴的な「ミレネリー」といったコレクションが店頭に並んでいることもありましたが、現在はこれらのコレクションは廃盤や縮小傾向にあり、選択肢自体が狭まっています。

また、比較的入手しやすいとされる「ロイヤルオーク オフショア」や「Code 11.59」であっても、何らかの形での「ウェイティング(順番待ち)」や、店員とのコミュニケーションが必要になるケースが大半です。

管理人
管理人
公式サイトに掲載されているモデルでも、ブティックでは「展示品のみ(For Exhibition Only)」とされ、購入不可能なケースがほとんどです。

在庫があるように見えても、それは既に誰かのために確保されたものか、オーダーの見本品である可能性が高いため、ショーケースの中身を見て一喜一憂しないことが大切です。

普通に買えるモデルは存在するのかについては、オーデマピゲは普通に買える?店舗選びと予約再開の最新情報についてという記事でも詳しく解説しています。

新規客の予約再開はいつ見込めるか

これからオーデマピゲの世界に入ろうとする新規の方にとって、「いつ予約できるようになるのか」は切実な問題ですよね。

しかし、私の見立てでは、ロイヤルオークなどの人気モデルに関して、公に「予約再開」がアナウンスされる可能性は極めて低いでしょう。

ブランドの戦略は、新規顧客の開拓よりも、既存の優良顧客(VVIP)の囲い込み(リテンション)に完全にシフトしています。

限られた在庫は、これまでの購入実績があり、ブランドへの忠誠心が高い顧客へ優先的に回されます。

これはブランド側からすれば、転売のリスクを避け、確実に長く愛用してくれる顧客に商品を届けたいという合理的な判断です。

したがって、ただ漫然と予約枠が空くのを待つのではなく、「予約を受け付けてもらえるだけの関係値」を自ら構築しに行くという能動的なアクションが必要不可欠です。

「いつか買える」と待つのではなく、「どうすれば売ってもらえるか」と考え方を変える必要があります。

オーデマピゲが正規店で買えない時の対処法

オーデマピゲが正規店で買えない時の対処法

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構造的な壁は高いですが、それでも正規店での購入を諦めきれない、あるいはどうしてもオーデマピゲが欲しいという方のために、現状で考えられる現実的なアプローチと選択肢を整理します。

  • マラソン必須となる正規店での買い方
  • 購入実績作りとしてのコード11.59
  • 入手難易度はロレックスとどっちが高いか
  • 資産価値を見越したローンの活用戦略
  • 並行輸入品や認定中古という選択肢

マラソン必須となる正規店での買い方

正規店で購入を目指すなら、いわゆる「マラソン」と呼ばれる定期的な店舗訪問は避けて通れません。

ただし、ロレックスマラソンのように「在庫確認」を繰り返すだけでは意味がありません。

オーデマピゲの場合、これは商品の有無を確認する作業ではなく、自分自身を売り込む「面接」に近いものです。

販売員(セールスアソシエイト)は、あなたがブランドにふさわしい人物か、転売のリスクはないか、長く付き合える情熱を持っているかを見定めています。

来店予約を取り、きちんとした服装(ドレスコードを意識したスマートカジュアル以上)で訪れ、名刺を渡し、自分の職業や時計への想いを伝え、人間関係を構築することがスタートラインです。

注意点

店員に対する横柄な態度は厳禁です。

また、最初から「ロイヤルオークありますか?」と在庫だけを聞くのも悪手です。

それは「私は転売目的です」と言っているようなもの。

ブランドの歴史や哲学に関心を持ち、対話を楽しむ姿勢を見せることが、店員の心を動かす第一歩となります。

いわゆる「塩対応」をされても、それはフィルターだと割り切り、誠実さを保ちましょう。

購入実績作りとしてのコード11.59

現在、ロイヤルオークへの最も確実な近道とされているのが、2019年に登場したコレクション「Code 11.59 by Audemars Piguet」の購入です。

ロイヤルオークに比べて入手難易度が比較的低く(それでも簡単ではありませんが)、このモデルを購入することで「購入実績」を作り、顧客リストに名前を載せることができます。

ブティック側としても、Code 11.59の良さを理解し、数百万円という金額を投資して購入してくれた顧客を「真のAPファン」として認識し、将来的にロイヤルオークを案内する候補として優先する傾向があります。

いわば、Code 11.59はロイヤルオークへの「通行手形」のような役割を果たしている側面があるのです。

一部では「抱き合わせ」と批判的な声もありますが、実際に時計を手に取れば、その複雑なケース構造や美しいダイヤルなど、ロイヤルオークに劣らない完成度を持っていることが分かります。

それを愛用しながら気長に待つというスタイルが、今の時代の王道と言えるでしょう。

(参考:オーデマピゲ公式サイト『常識を超える、CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ』)

入手難易度はロレックスとどっちが高いか

よく「ロレックスとどっちが難しいですか?」と聞かれますが、難易度の「質」が異なります。

ロレックスは「運」の要素が強いのに対し、オーデマピゲは「社会的信用と実績」が問われるからです。

比較項目ロレックスオーデマピゲ
難易度の性質確率戦(運とタイミング)審査戦(実績と属性)
店舗数多い(全国にある)極少(大都市のみ)
初見購入稀にある(マラソンで遭遇可能)ほぼ不可能(アロケーション制)
必要資金モデル単体の定価のみ実績作りのための他モデル購入費が必要な場合も

ロレックスは店舗数も多く、タイミングが合えば一見客でも買える可能性がありますし、認定中古(CPO)プログラムも始まっています。

(参考:ロレックスマラソンは本当にあほらしい?店員の本音と購入成功のコツ

一方、オーデマピゲは「顧客としての信用」を積み重ねないと土俵にすら上がれないため、攻略にかかる時間と資金のハードルはオーデマピゲの方が圧倒的に高いと私は感じています。

資産価値を見越したローンの活用戦略

数百万円という価格は、おいそれと出せる金額ではありません。

しかし、オーデマピゲの高い資産価値(リセールバリュー)を考慮すれば、ショッピングローンを活用するのも賢い戦略の一つです。

一般的な消費財(車や家電など)と異なり、オーデマピゲの時計は購入後に価値がゼロになることはまずありません。

特にロイヤルオークのような人気モデルであれば、万が一手放す際にも一定の資金回収、あるいは購入価格以上での売却が見込めます。

「消費」ではなく「資産の保有」と捉え、月々の支払いで世界最高峰の時計を所有する時間を買うと考えれば、金利手数料を含めても納得感のある投資になるかもしれません。

ただし、無理なローンは禁物です。市場価格は変動するものであり、絶対に損をしない保証はありません。

あくまで余裕資金の範囲内で、計画的に利用することをお勧めします。

並行輸入品や認定中古という選択肢

もし、あなたが「正規店での購入体験」や「自分の名前が入った保証書」にこだわらないのであれば、並行輸入品や中古市場に目を向けるのが最も合理的かつ確実な手段です。

東京の中野ブロードウェイや銀座の並行店に行けば、正規店で「幻」と言われるモデルがずらりと並んでいます。

もちろん価格は定価の2倍、3倍になっていることもありますが、それは「正規店に通う時間と労力、そして実績作りのコストをショートカットする対価」とも捉えられます。

正規店で買えないストレスを抱え続けるくらいなら、市場価格(プレ値)を支払って今すぐ手に入れるのも一つの正解です。

また、現行のロイヤルオークにこだわらず、少し前のモデルや、廃盤になったコレクションを狙うのも「通」な選び方です。

例えば、36mmの旧型ロイヤルオークや、ジェラルド・ジェンタのデザインを感じさせるヴィンテージモデルなどは、現行のハイプ(熱狂)モデルよりも安価で手に入ることが多く、オーデマピゲの職人技を十分に堪能できます。

オーデマピゲが正規店で買えない結論

結論として、オーデマピゲを正規店で買うということは、単なる「買い物」ではなく、ブランドとの長期的な「信頼構築のプロセス」であると理解すべきです。

今の私たちに残された道は大きく分けて3つです。

  • 王道ルート:Code 11.59などを購入し、数年単位で関係を築きながらロイヤルオークを目指す。
  • 解決ルート:「時は金なり」と割り切り、プレミアム価格を支払って並行店で即座に入手する。
  • 変化球ルート:あえてロイヤルオーク以外のヴィンテージ等に目を向け、ブランドの本質を楽しむ。

どの道を選ぶにせよ、オーデマピゲというブランドが持つ価値は揺らぎません。

「買えない」状況すらも楽しみながら、あなたにとって最高の一本と巡り会えることを願っています。