ごきげんよう。With-Time、運営者の「桐生」です。
雲上時計として名高いオーデマピゲを定価で買う方法について、真剣に調べている方も多いのではないでしょうか。
現状、正規店に行っても簡単には買えない状態が続いており、一体どのモデルなら買えるモデルなのか、あるいは資産性で言えばロレックスとどっちが優れているのか、気になるところだと思います。
いつになるか分からない予約再開をただ待つべきか、それとも思い切って海外での購入を視野に入れるべきか迷うかもしれません。
特にロイヤルオークの予約待ちリストは事実上の無期限状態とも言われ、近年のロイヤルオークの定価推移を見れば、二次市場との価格差に驚愕することでしょう。
この記事では、そんな厳しい市場環境の中で、それでも正規店での購入を目指すあなたに向けて、私の知見を共有します。
チェックリスト
- 現在のオーデマピゲ市場における異常な需給バランスの真相
- 定価と二次流通価格の乖離が生む具体的なメリットとリスク
- 正規販売店の顧客選定基準と信頼関係を構築するための重要ポイント
- ロイヤルオークなどの人気モデルを定価で購入するための戦略的ステップ
オーデマピゲを定価で買う方法と市場の壁

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まずは、なぜこれほどまでにオーデマピゲを正規店で購入することが困難なのか、その市場構造と背景にあるメカニズムを深く理解する必要があります。
店頭に並んでいないのは、単なる生産遅延や一時的な品薄ではありません。
そこには、ブランド側の明確な「意図」と、市場の熱狂が複雑に絡み合った構造的な壁が存在しているのです。
正規店で買えない理由と顧客選定
オーデマピゲが正規店で買えない最大の理由は、ブランド側が「戦略的稀少性」を維持するために、意図的に供給量をコントロールし、販売先を厳選している点にあります。
オーデマピゲのような雲上ブランドにとって、最も恐れるべきは「誰でもいつでも買える」ようになり、ブランドのステータスが陳腐化することです。
そのため、彼らは「誰に時計を所有させるか」という顧客選定(スクリーニング)を非常に厳格に行っています。
正規ブティックは、単に時計という商品を販売する小売店ではありません。
彼らはブランドの価値と格式を守る「ゲートキーパー」としての役割を担っています。
ブティックのスタッフは、来店客との対話を通じて、以下の要素を見極めています。
顧客選定において重視される主な基準
- 支払い能力と社会的信頼性:高額な商品を一度きりではなく、継続的に購入できる経済力があるか。また、ブランドの名声を損なわない社会的地位や振る舞いができる人物か。
- 非転売意図の証明:これが現在最も重要視されています。短期的な利益を狙う投機目的(フリッパー)ではなく、純粋な愛好家として時計をコレクションし、長く愛用する意思があるか。
- ブランドへの愛着と理解:オーデマピゲの歴史や哲学に共感し、コミュニティの一員としてふさわしい情熱を持っているか。
つまり、一見さんとしてふらりと訪れて「在庫はありますか?」と聞くだけでは、たとえバックヤードに在庫があったとしても案内されることはまずありません。
正規店での購入権は、単なる対価交換ではなく、ブランドからの「信頼の証」として与えられる特権のようなものになっているのが、現代のオーデマピゲ市場の現実なのです。
彼らが目指す哲学と歴史については、オーデマ ピゲの公式ウェブサイトで確認できます。
(参考:オーデマピゲ公式サイト『ル・ブラッシュに生まれて』)
ロイヤルオークの予約待ちの実態
実は、この「予約」という概念自体について、多くの方が誤解をしているかもしれません。
オーデマピゲにおける予約リストは、レストランや家電量販店の順番待ちのように「名前を書いて待っていれば、先着順にいつか必ず呼ばれる」という公平な性質のものではありません。
実態としては、「購入希望リスト(ウィッシュリスト)」に近いものであり、入荷した時計を誰に案内するかは、ブティック側の裁量で決定されます。
その順位は常に流動的です。
例えば、今日リストに名前を載せたとしても、明日、長年の実績があるVIP顧客が同じモデルを希望すれば、そのVIP顧客が優先的に案内されます。
ロイヤルオークに関してもっと詳しく知りたい方は、オーデマピゲ【ロイヤルオーク】予約待ちの現状と買える方法を解説もご参考ください。
「待ち時間」が存在しない理由
スタッフに「どれくらい待ちますか?」と尋ねても、「お約束できません」や「未定です」という曖昧な返答しか返ってこないのはそのためです。
顧客の過去の購入実績(プロファイル)、スタッフからの定性的な評価、そしてそのモデルの稀少度によって、案内される順番は絶えず変動します。
実績のない新規顧客にとって、人気モデルの待ち時間は具体的にお伝えできるものではなく、実質的に「無期限」に近い状態と言っても過言ではありません。
この不透明なシステムは、ブティック側に顧客を選ぶ裁量権を最大限に持たせるための戦略でもあります。
したがって、ただ指をくわえて連絡を待っているだけでは、数年経っても順番は回ってこない可能性が高いのです。
ロイヤルオークの定価推移とプレ値
正規店での購入競争がこれほどまでに加熱している最大の要因は、定価と二次流通価格(市場価格)との間に存在する、異常な乖離にあります。
ロイヤルオークの定価は、材料費の高騰や為替の影響、ブランドの価格戦略により年々上昇傾向にありますが、それ以上に二次市場でのプレミアム価格が高騰し続けています。
具体的に、人気絶頂のロイヤルオーク ステンレススチールモデル(例:Ref.15510STなど)の市場状況を見てみましょう。
公称定価が400万円台前半であるのに対し、二次流通市場での販売価格や買取価格は、その倍以上の800万円〜900万円台に達することもあります。
つまり、定価で購入できた瞬間に、数百万円単位の含み益が確定するような状態です。
| モデルカテゴリー | 公称定価 (税込) | 二次流通市場相場 | プレミアム率 |
|---|---|---|---|
| ロイヤルオーク (人気SS 3針) | 約423万円 | 約845万円 | 約100% |
| ロイヤルオーク クロノグラフ | 約580万円 | 約750〜850万円 | 約30〜50% |
| ロイヤルオーク オフショア | モデルによる | 定価付近〜微増 | - |
※価格は市場状況、為替、個体状態により常に激しく変動します。
上記はあくまで記事執筆時点での一般的な傾向を示す一例であり、将来の価格を保証するものではありません。
定価に対して約100%近いプレミアムが付くモデルが存在するということは、購入することが「消費」ではなく、極めて割の良い「投資」になってしまっています。
この「定価購入=即時利益」という構造こそが、世界中の転売業者や投機家を引き寄せ、正規店での競争率を極限まで引き上げている根本原因です。
資産性はロレックスとどっちが高いか
時計投資や資産防衛という観点で、「結局、ロレックスとオーデマピゲ、どっちが資産として優秀なのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。
これに対する私の見解は、「率(リターン)の爆発力」で言えばオーデマピゲの一部モデルが勝り、「換金性(流動性)と安定感」で言えばロレックスが勝る、というものです。
ロレックス:現金の代替としての安定性
ロレックスは世界的な知名度が圧倒的で、どの国のどの質屋や買取店に行っても適正価格で買い取ってもらえます。
市場の参加者が多いため流動性が極めて高く、「現金化したい時にすぐに買い手がつく」という安心感はロレックスに軍配が上がります。デイトナなどを筆頭に、資産価値の安定性は抜群です。
オーデマピゲ:選ばれし者のハイリターン資産
一方で、オーデマピゲ、特にロイヤルオークのSSモデルに関しては、前述の通り定価の2倍近い価格で取引されるケースもあり、ハマった時の爆発的な資産価値は凄まじいものがあります。
しかし、オーデマピゲはロレックスに比べて市場規模が小さく、買い手も限られるため、モデルによっては売却に時間がかかる場合もあります。
また、購入のハードルがロレックス以上に高く、選ばれたごく一部の顧客しかその恩恵を受けられないという意味で、より「排他的な資産」と言えるでしょう。
転売禁止と購入制限のルール
これほどのリセールバリューが存在する状況下で、ブランド側も指をくわえて見ているわけではありません。
オーデマピゲは、ブランドの哲学に反する投機的な転売行為を防止するために、非常に厳格な対策を講じています。
多くの正規店では、以下のような独自のルールを設けている場合が一般的です。
- 購入本数制限:例えば「お一人様、年間1本まで」や「同シリーズは数年間購入不可」といった制限。
- 地域制限:店舗の近隣居住者や、国内在住者を優先するポリシー。
- 誓約書の署名:「購入後一定期間は転売しない」という旨の誓約書への署名が求められることもあります。
【最大のリスク】永久追放の可能性
もし定価で購入した時計を短期間で転売したことが発覚した場合、オーデマピゲが管理するグローバルな顧客データベースにおいて「転売認定」され、ブラックリスト入りするリスクがあります。
一度これに認定されると、世界中の正規販売店での将来的な購入権(商談権)を永久に剥奪される可能性があります。
目先の利益に目がくらんで転売してしまうと、将来的に得られるはずだった「オーデマピゲ正規オーナー」としての素晴らしい体験や、さらに希少なコンプリケーションモデルへのアクセス権をすべて失うことになります。
正規店は、あくまで長く愛用してくれる「真のコレクター」を探しているのです。
オーデマピゲを定価で買う方法:実践編

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さて、市場の厳しさとブランド側のガードの固さを理解した上で、ここからは具体的にどうすればその鉄壁を突破し、定価購入への道を切り開けるのか。
私の経験に基づいた実践的な戦略について解説していきます。
これは運任せの宝くじではなく、計画的な行動の積み重ねです。
予約再開を待つより実績作りが鍵
まずマインドセットを変える必要があります。
公式サイトやSNSで「予約再開」のアナウンスを受動的に待ち続けているだけでは、ロイヤルオークへの道は永遠に開かれません。
人気モデルの予約枠が一般に広く公募されることは極めて稀で、基本的には既存の優良顧客への案内(オファー)だけで枠が埋まってしまうからです。
重要なのは、待つことではなく、能動的に「実績」を作ることです。
ここでの「実績」とは、単に高額な買い物をして売上に貢献することだけを指すのではありません。
「私はオーデマピゲブランドに対してロイヤリティ(忠誠心)を持っています」ということを、行動で証明し続けるプロセスを指します。
ブティックに定期的に足を運び、スタッフと顔を合わせ、時計の話をし、自分の存在を認知してもらう。
この地道な信頼関係の構築こそが、将来の商談権への唯一の投資となります。
最初に買えるモデルで信頼を築く
初めてブティックを訪れて、いきなり入手困難なロイヤルオークのSSモデル(特にブルー文字盤などの超人気色)を指名買いするのは、初対面の相手にいきなりプロポーズするようなものです。
成功率は限りなくゼロに近いでしょう。
賢明な戦略は、まずは比較的購入しやすいモデル、あるいはブランドが今戦略的に力を入れている「買えるモデル」から関係をスタートさせることです。
「CODE 11.59」という戦略的パスポート
特に注目すべきは「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」です。
このコレクションは、オーデマピゲがロイヤルオークに次ぐ新たな柱として社運を賭けて推進していますが、現状ではロイヤルオークほどの過熱した競争率はありません。
CODE 11.59や、貴金属(ゴールド)系のモデル、あるいはミレネリーなどを最初に購入することは、「私はロイヤルオークという流行だけを追っているのではなく、オーデマピゲというブランドの革新性を支持します」という明確な意思表示となります。
CODE 11.59を購入して「オーデマピゲファミリー」の一員(オーナー)になることで、ブティックスタッフからの認識は「一見客」から「顧客様」へと劇的に変化します。
この実績がベースとなり、スタッフとの信頼関係が深まることで、結果として本命のロイヤルオークへの案内が早まるケースが非常に多いのです。
「急がば回れ」は、オーデマピゲ攻略における金言です。
百貨店の外商ルートを活用する戦略
もしあなたが百貨店の「外商カード(お得意様カード)」をお持ちであれば、あるいは取得可能なステータスにあれば、それを使わない手はありません。
百貨店に入っている正規代理店(AD)の場合、外商担当者(通称:担当さん)を通じた紹介は、非常に強力な「身元保証」になります。
外商顧客であるということは、すでに百貨店による厳しい審査を通過しており、高い支払い能力と社会的信用が担保されていることの客観的な証明になります。
ブティック側にとっても、素性の知れない新規客よりも、百貨店が太鼓判を押す外商付きの顧客の方が、安心して希少な商品を案内できるのは間違いありません。
もちろん、外商客なら誰でも買えるわけではありませんが、一般ルートで並ぶよりも、遥かに有利なスタートライン(インサイダーに近い位置)に立てる可能性は高いでしょう。
海外で購入する難易度とリスク
「日本で買えないなら、旅行ついでに海外で買えばいいのでは?」と考える方もいるでしょう。
確かにかつては、海外のブティックで偶然レアモデルに出会えることもありました。
しかし現在では、多くの国で「現地居住者優先」のポリシーが強化されており、難易度は上がっています。
パリ、ロンドン、ニューヨーク、ドバイなど、主要都市のブティックでも、やはりその店との長期的な関係性が重視されます。
一見の旅行客に、在庫裏にある人気モデルを販売することは少なくなっています。
また、為替レートや関税を考慮すると、必ずしも割安とは限りません。
さらに重要なのは、「実績の分散」というリスクです。
海外で購入した実績が、日本のブティックでの実績として合算・評価されるとは限りません。
将来的に日本の正規店で特上の扱いを受けたいのであれば、やはり地道に国内の特定の店舗に通い詰め、そこで実績を積み上げる方が、長期的にはプラスに働くことが多いと考えられます。
ブティックスタッフとの関係構築
最終的に、定価購入の成否を分けるのは、AIによるアルゴリズムではなく「人対人」のアナログな関係です。
ブティックスタッフも人間です。
単に「転売しなさそうで、お金を持っているだけの人」よりも、「この人に大切な時計を譲りたい」「この人に喜んでもらいたい」と思わせる魅力的な顧客を優遇したくなるのが人情です。
| 行動のポイント | 具体的なアクション |
|---|---|
| ブランドへの理解 | オーデマピゲの歴史、ジェラルド・ジェンタのデザイン哲学、ムーブメントの構造などについて勉強し、専門的な会話を楽しむ。 |
| 頻繁なコンタクト | 購入の用事がなくても、近くに来た際に挨拶に立ち寄る。スタッフの名前を覚え、名指しで挨拶する。 |
| 周辺サービスの利用 | 時計だけでなく、ブティックで扱うジュエリーや、手持ちの時計のオーバーホール・修理を依頼し、店舗の売上に貢献する姿勢を見せる。 |
「時計が好きだ」という純粋な熱量を伝え、スタッフをあなたのファンにしてしまうくらいの気持ちでコミュニケーションをとることが大切です。
オーデマピゲを定価で買う方法の結論
オーデマピゲを定価で買う方法は、何か特別な裏技や抜け道が存在するわけではありません。
それは、「ブランドへの敬意」と「信頼の積み重ね」という正攻法を、どれだけ忍耐強く実行できるかにかかっています。
プレ値を支払えば、二次市場ですぐに時計は手に入ります。
しかし、正規店での定価購入には、経済的なメリット以上の価値があります。
完全な真正性の保証、正規のアフターサービス、そして何より「オーデマピゲに選ばれた正規オーナー」としての誇りとステータスです。
CODE 11.59などのモデルから入り、焦らず数年単位で関係を構築する。
このロードマップこそが、結果として憧れのロイヤルオークを定価で手にするための、最も確実で王道な道なのです。
この記事が、あなたの「雲上時計への挑戦」の一助となれば幸いです。
