ごきげんよう。With-Time、運営者の「桐生」です。
憧れのロレックスを手に入れるため、来る日も来る日も正規店へ足を運ぶ。
雨の日も風の日も、仕事の合間を縫って店舗に向かい、煌びやかなドアを開ける瞬間の高揚感と、数分後に訪れる「在庫なし」の現実。
そんなループを繰り返している熱心なあなたが今感じているのは、終わりの見えないマラソンに対する虚しさや、「これだけ通って店員さんに迷惑がられていないだろうか」という漠然とした不安かもしれませんね。
ロレックスに毎日通うという行動は、一見すると情熱の証であり、正規店購入への近道のように思えます。
しかし、2025年の最新市場環境においては、その行動が必ずしも正解とは限らず、むしろ逆効果になってしまうケースすらあるのです。
インターネット上にはさまざまな噂や攻略法が飛び交っていますが、精神論だけで勝てるほど今のロレックス市場は甘くありません。
ここでは、私自身の経験と膨大な市場調査に基づき、マラソンの最適な頻度や店員さんとのコミュニケーション術、そして心が折れそうな時のメンタル管理について、徹底的に深掘りしてお話しします。
この記事が、あなたのマラソンライフにおける「羅針盤」となれば幸いです。
チェックリスト
- 毎日通うことによるメリットと、見落としがちな致命的なリスクのバランス
- 店員さんが「この人に売りたい」と直感的に感じる顧客の行動特性と心理
- 2025年の購入制限ルール改定がマラソン戦略に与える決定的な影響
- 精神的に消耗しないための撤退ラインの設定と、ロレックス以外の選択肢
ロレックスに毎日通うのは逆効果か

With-Time
「熱意を伝えれば、いつかは報われる」
――そう信じて毎日店舗に通うその情熱、私は嫌いではありません。
昭和的な根性論と思われるかもしれませんが、人と人との商売において、熱意が事態を動かすことは往々にしてあるからです。
しかし、こと現在のロレックス市場において、その「毎日通う」という行動が必ずしもプラスに働くとは限らないのが、このマラソンの辛く、残酷なところです。
ここでは、最新の市場環境や店舗側のオペレーション事情を踏まえ、毎日通うというアプローチが現実的にどのような結果をもたらすのか、感情論を抜きにして冷静に分析していきましょう。
ロレックスマラソン難易度の現在地

With-Time
2020年代に入り、ロレックスの入手難易度は歴史的な高水準に達しています。
かつてはショーケースに並んでいたサブマリーナーやデイトナ、GMTマスターIIといったプロフェッショナルモデルは、今や「幻」のような存在となってしまいました。
店頭には「展示専用(Exhibition Only)」のプレートが置かれた時計ばかりが並び、購入可能な在庫は皆無という状況が日常化しています。
この背景には、世界的な需要の爆発だけでなく、インフレーションに伴う現物資産への逃避需要、SNSによる情報の拡散、そして転売市場におけるプレ値の高騰など、複合的な要因が絡み合っています。
ロレックスは単なる実用品としての時計を超え、投機的な金融資産としての側面を強めてしまったのです。
さらに、マラソンの難易度を劇的に上げているのが、2024年末から2025年にかけて施行・強化された新たな購入制限ルールの存在です。
以前のマラソン戦略では、「とりあえずデイトジャストなどの買いやすいモデルを買って実績を作り、店員さんとの関係を深めてから本命を狙う」という手法が有効でした。
しかし、新ルールによってこの「実績作り」が封じられつつあります。
2025年の新ルールと市場傾向のポイント
これまでは指定モデル以外なら制限なく購入可能でしたが、現在は「ロレックスの時計を1本でも購入したら、その後6ヶ月間は(モデルを問わず)正規店での追加購入が不可」という包括的な制限を導入する店舗グループが増えています。
これはつまり、「妥協して不人気モデルや第二希望のモデルを購入してしまうと、その直後に本命のデイトナが入荷しても、システム上でブロックされて購入できない」という悲劇が起こり得ることを意味します。
安易な購入が命取りになる可能性があるため、ランナーには「本当に欲しいモデルだけを狙い撃ちする」という、極めて精度の高い行動が求められるようになったのです。
詳しくは、ロレックスの半年ルールとは?2024年12月導入!購入制限の全貌という記事でも解説しています。
加えて、本人確認の厳格化も進んでいます。
購入時には顔写真付きの身分証明書に加え、「本人名義のクレジットカード」での決済が原則必須となりました。
これは、現金を持たせた「打ち子(並び屋)」を使った組織的な転売を防ぐための措置です。
つまり、現在のロレックスマラソンは、単に足で稼ぐ体力勝負ではなく、複雑化するルールを正しく理解し、数少ないチャンスを一撃でモノにするための「高度な情報戦」の様相を呈しているのです。
毎日訪問のメリットとデメリット
では、具体的に「毎日通う」という行動について考えてみましょう。
これには、確率論としてのメリットと、対人関係およびプロファイリング(顧客選別)におけるデメリットの双方が存在します。
これを天秤にかけた時、どちらに傾くかがあなたの戦略の分かれ目となります。

With-Time
| 項目 | 毎日通うメリット | 毎日通うデメリット |
|---|---|---|
| 在庫遭遇率 | 単純に試行回数(サイコロを振る回数)が増えるため、ゲリラ的な入荷タイミングに遭遇する確率は計算上上がります。特に検品完了直後の「隙間時間」に立ち会える可能性が高まります。 | 入荷が全くない時期(月末や棚卸し時期など)に毎日行っても徒労に終わり、精神的な疲弊が加速します。「今日もダメだった」というネガティブな経験が積み重なり、自己肯定感が低下するリスクがあります。 |
| 認知度 | スタッフに顔と名前を圧倒的な速さで覚えてもらえます。「この人は本当に時計が欲しい熱心な客だ」として、情熱が評価される可能性があります。 | 「また来た人」「在庫確認だけの人」というネガティブなラベルを貼られるリスクがあります。会話の中身が伴わない場合、単なる「風景の一部」として処理され、真剣な商談対象から外されてしまいます。 |
| 印象管理 | 特定のスタッフと仲良くなれれば、シフトに合わせて訪問することで深い関係を築けるチャンスがあります。 | 「転売屋ではないか」「焦っている」と警戒され、最悪の場合はブラックリスト入りの懸念も生じます。毎日来る=「早く手に入れて換金したい」という短絡的な思考を疑われる要因になり得ます。 |
私の経験と収集したデータから言えるのは、「毎日通うことのデメリットは、想像以上に大きい」ということです。
特に危険なのが、「焦り」が店員さんに伝わってしまうことです。ロレックスの顧客像に求められるのは、経済的な余裕だけでなく、精神的な「余裕」や「品格」です。
正規店のスタッフは、転売屋特有の行動パターンを熟知しており、その中には「機械的な巡回」や「切羽詰まった雰囲気」が含まれます。
毎日同じ時間に現れ、店内を一周して在庫がないと分かると即座に退店する。
このルーティンワークのような行動は、ビジネスライクな「仕入れ活動」と見なされる可能性が非常に高いです。
たとえあなたが純粋なファンであっても、行動パターンがプロのバイヤー(転売屋)と酷似していれば、店員さんは防衛本能から警戒心を抱かざるを得ません。
「毎日通う」という努力が、皮肉にも「転売屋認定」される最短ルートになってしまう恐れがあるのです。
ロレックスマラソンは迷惑になるか
Googleの検索窓に「ロレックス 毎日通う 迷惑」と打ち込んで、この記事に辿り着いたあなた。
その配慮ができる時点で、あなたは素晴らしい顧客の資質を持っています。
多くの人が自分の欲望を優先する中で、相手(店舗側)の事情を想像できるからです。
正直に申し上げますと、店舗側にとって、購入に至らない接客が毎日、しかも大量に発生することは、少なからず業務上の負担となっています。これは紛れもない事実です。
銀座や新宿などの人気店では、一日に何十人、何百人というランナーが訪れます。
その一人ひとりに「いらっしゃいませ」「あいにく在庫を切らしております」「申し訳ございません」と謝罪し続けるスタッフの精神的ストレスは相当なものです。
一部では、同じ断り文句を言い続ける日々に疲弊し、「接客恐怖症」になりかけるスタッフもいると聞きます。
彼らにとって、在庫確認だけの来店客対応は、本来の業務である「時計の魅力を伝え、販売する」時間を奪う作業になってしまっている側面があるのです。
これだけは避けたい!店員さんが嫌がる「迷惑」行動リスト
- 混雑時の長居: 土日祝日や夕方のピークタイムなど、明らかに他のお客様(購入手続き中の方など)が多い時間帯に、在庫がないと言われているのに粘る行為。
- 執拗な在庫確認: 「奥にあるんでしょ?」「昨日はあるって聞いたぞ」などと、バックヤードへの確認を強要したり、スタッフを嘘つき呼ばわりしたりする行為。
- グループでの来店: 複数人で徒党を組んで毎日押し掛けたり、店内で電話をして外部と連絡を取り合ったりする行為は「ツアー(転売組織の買い子集団)」と呼ばれ、最も嫌われます。
- 休憩時間直前の来店: スタッフが交代で休憩に入る直前や、閉店間際の駆け込みで長話をしようとする行為も、配慮が足りないと判断されます。
ただし、勘違いしないでいただきたいのは、「節度を守れば、毎日通っても迷惑ではない」ということです。
入店時に明るく挨拶をし、在庫がないと言われたら「お忙しいところありがとうございました」「また来ますね」と爽やかに引き下がる。
この「引き際の美学」を持っているかどうかが、迷惑客と優良顧客を分ける決定的な境界線です。
店員さんも人間ですから、短い時間でも気持ちの良いコミュニケーションが取れる相手であれば、毎日の来店を「迷惑」ではなく「日課の挨拶」として好意的に受け止めてくれる場合もあります。
接客する店員の本音と在庫の裏側
ロレックスマラソンを攻略するためには、敵を知り、己を知る必要があります。
ここでの「敵」とは言葉が悪いですが、対峙する相手である店員さんの本音と、ブラックボックス化している在庫事情について理解を深めましょう。
まず、店員さんが発する「在庫がありません」という言葉には、大きく分けて2つの意味が含まれています。

With-Time
- 物理的欠品: 文字通り、店舗に商品が存在しない状態。世界的な需要過多により、人気モデルが入荷しない期間は実際に存在します。
- 販売制限(Allocation)による欠品: バックヤード(金庫)には在庫があるが、目の前の顧客が「販売に値する人物」であると判断されていないため、在庫がないことにして断るケース。これはいわゆる「サイレント在庫」と呼ばれます。
ロレックスの販売は、スーパーマーケットのような「早い者勝ち」ではなく、店舗が顧客を選ぶ「配給」に近い性質を持っています。
入荷した貴重なデイトナやGMTマスターIIを誰に渡すべきか、担当スタッフは店長やマネージャーと協議の上で決定権を持っていることが多いのです。
店員さんが「売りたい」と判断する基準
では、彼らはどのような基準で顧客を選別しているのでしょうか。
私が数多くの店員さんとの会話や、実際に購入できた方々の証言から導き出した「好まれる顧客の特徴」は以下の3点です。

With-Time
- ロレックスへの純粋な愛と知識がある: 「資産価値が上がるから」「人気だから」ではなく、そのモデルの歴史的背景、ムーブメントの機構、デザインの美しさに興味を持っている人。オタクである必要はありませんが、「なぜその時計でなければならないのか」を語れる熱量は必須です。
- 具体的なストーリーがある: 「来月昇進が決まり、その記念に一生使えるエクスプローラーIを探している」「結婚10周年の記念に、妻とペアでデイトジャストを揃えたい」といった、人生の節目における購入動機は最強の武器です。具体的な使用シーンを共有することで、店員さんは「この人に売れば、転売されずに大切に使ってもらえる」と確信できます。
- 人間としての魅力と余裕がある: これが最も重要かもしれません。買えないと言われても態度を変えず、感謝を伝えて退店する。身だしなみが整っており、言葉遣いが丁寧である。「気長に待っています」という余裕ある態度は、経済的・精神的な成熟を示し、ロレックスオーナーにふさわしい資質と見なされます。
逆に、毎日通っていても会話がなく、ただ「デイトナありますか?」「サブマリーナは?」とモデル名を連呼するだけの人は、店員さんの記憶には「在庫確認作業」としてしか残りません。
本音では、コミュニケーションが取れる、感じの良い人にこそレアモデルを案内したいと思っているのです。
ロレックス公式サイトにも、販売店はお客様へのアドバイスを使命としている旨が記載されています(出典:ロレックス公式サイト『ロレックスを購入する』)。
この「アドバイスを受ける関係」を築くことが、在庫を出してもらうための鍵なのです。
ロレックスに毎日通うメンタル管理
ロレックスマラソンは、体力以上に精神力を削られる戦いです。
「今日はあるかもしれない」という期待を持って入店し、「ありません」と拒絶されて退店する。
この期待と失望のアップダウンを何十回、何百回と繰り返すことは、人の心を確実に摩耗させます。
途中で心が折れてしまわないように、適切なマインドセットと戦略的な撤退ラインを持っておくことが、心の健康を守るために不可欠です。
ロレックスマラソンは恥ずかしいか
「いい大人が、たかだか時計一つ買うために、何度も店に通い詰めて頭を下げるなんて恥ずかしい…」 ふと我に返った時、そんな思いが頭をよぎることもあるでしょう。
会社では部下を持ち、社会的な地位もあるあなたが、店員さんに媚びるように在庫を聞く姿は、プライドが許さないかもしれません。
しかし、結論から言えば、目的を持って行動することは決して恥ずかしいことではありません。
むしろ、欲しいもののために泥臭く努力できる姿勢は尊いものです。ロレックスを正規店で購入するということは、単に時計を買うだけでなく、「正規店に選ばれた顧客である」というステータスを手に入れることでもあります。
その過程における苦労は、手に入れた時の喜びを何倍にも増幅させるスパイスとなります。
ただし、その「振る舞い」によっては、恥ずかしい存在になり得ます。
例えば、ヨレヨレのTシャツやサンダルで入店したり、在庫がないとわかって舌打ちをしたり、不機嫌な態度を露骨に出したりするのは、大人の振る舞いとして恥ずべきことです。
店員さんはあなたの人間性を「足元」から見ています。
一方で、清潔感のあるジャケットや磨かれた靴で身だしなみを整え(全身高級ブランドである必要は全くありません)、店員さんと対等に、かつ紳士的に会話を楽しんでいる姿は、傍から見てもスマートで格好良いものです。
「ロレックスに見合う自分」を演じることをゲーム感覚で楽しめるようになれば、恥ずかしさは消え、むしろ自己研鑽の時間へと変わっていくはずです。
「店員さんに見られている」という意識が良い緊張感を生み、あなたの所作を洗練させてくれるでしょう。
服装については、ロレックスマラソンは服装選びが大切!成功率を上げるためのポイントという記事でも詳しく掘り下げています。
ロレックスマラソンと女性の攻略法
ここで言う「女性」には二つの意味があります。
一つはパートナーとしての女性(妻や恋人)、もう一つは女性自身がランナーとして走るケースです。
このどちらも、実はマラソンにおいて非常に有利な要素となり得ます。
まず、ご夫婦やカップルで来店される場合、これは転売屋対策として非常に強力なアピールになります。
転売屋の多くは単独行動、もしくは不自然なグループ行動をとりますが、仲睦まじいカップルや夫婦は「実需(実際に使う人)」の象徴だからです。
「結婚記念日にペアで探している」「妻へのプレゼントを探しに来たが、ついでに自分のも見たい」といったストーリーは、店員さんの警戒心を解く最強のカードになります。
店員さんも人間ですから、「二人の記念日を応援したい」という感情が働きやすく、バックヤードへ在庫確認に行く頻度が高まる傾向にあります。
また、女性自身がランナーとしてプロフェッショナルモデル(デイトナやサブマリーナーなど)を探している場合も、男性に比べて有利に働くことが多いです。
一般的に、転売屋の構成員は男性が圧倒的に多いため、女性客は最初から「転売屋」というフィルターで見られにくいのです。
また、女性ならではの柔らかい物腰や、ファッションとしての時計選びという視点は、店員さんとの会話を弾ませやすくします。
パートナー戦略の具体的アクション
もし奥様やパートナーがいらっしゃるなら、ぜひ一度だけでなく、定期的に一緒に店舗へ行ってみてください。
もちろん毎回同行する必要はありませんが、週に一度のデートコースに組み込むことで、店員さんに「仲の良いご夫婦」として認知されます。
女性店員さんであれば奥様との会話が盛り上がり、そこから担当者が決まる(名刺をもらえる)ケースも多々あります。
試着させてくれたら購入は近いのか
「在庫はないですが、展示品なら試着できますよ」 マラソンを続けていると、こう言われる場面に出くわすことがあります。
普段は「ない」の一点張りだったのに、腕に乗せさせてくれる。この時、心拍数が上がり、「もしかして、このまま売ってくれるのでは?」と期待してしまいますよね。
実は、これには慎重な見極めが必要です。最近のロレックス正規店では、「展示専用」のモデルがショーケースに並んでいることが一般的です。
これはムーブメントが入っていないダミーの場合もあれば、本物であっても販売用在庫としては計上されていない見本品の場合があります。
これらは、どんなに頼んでも、どんなに店長が出てきても、その場で購入することは不可能です。
しかし、ショーケースの展示品ではなく、バックヤードからわざわざ店員さんがトレイに載せて持ってきた時計を試着させてくれた場合は、話が全く別です。
特に、「たまたま検品が済んだものがありまして」「他のお客様のキャンセルが出まして」といった言葉と共に試着を促された場合、それは「あなたに売っても良いかどうかの最終確認」である可能性が極めて高いです。
この千載一遇のチャンスで重要なのは、試着した瞬間のリアクションです。
「かっこいいですね」「サイズもぴったりです」とポジティブな感想を伝え、間髪入れずに「今日、このままいただいて帰ることはできますか?」とクロージング(購入意思の決定)をかけることが重要です。
ここで躊躇したり、「一度考えます」と言ったりすれば、その時計は次の瞬間にバックヤードに戻され、二度と出てこないでしょう。
もし試着だけで終わってしまい、「今回はご用意できませんが…」と言われたとしても、落ち込む必要はありません。
あなたの手首のサイズや雰囲気を確認し、顧客リストに「見込みあり」のメモを残すための「面接」であった可能性があります。
試着まで辿り着けたということは、門前払いされるフェーズは脱しています。
諦めずに(ただし頻度は調整して)通い続ける価値は十分にあります。ぜひ以下の記事もご覧ください。
ロレックスマラソンがあほらしい時
何ヶ月通っても成果が出ず、在庫確認の列に並んでいる最中、ふとスマートフォンで並行輸入店のサイトを見ると、欲しいモデルがプレ値(定価の2倍〜3倍)で山ほど売られている。
「時間の無駄ではないか」「これだけ通う交通費と時間を時給換算したら、プレ値で買った方が結果的に安いのではないか」と感じる瞬間。
これは、正常な経済感覚を持っている人なら誰しもが一度は陥る思考です。
そう感じた時こそ、一度立ち止まって冷静になるべきサインです。
ロレックスマラソンが「あほらしい」と感じる原因の一つに、心理学で言う「サンクコストバイアス(埋没費用)」の罠があります。
「これだけ通ったのだから、今やめたらこれまでの努力が無駄になる」と思い込み、さらに深みにハマってしまう心理です。
しかし、冷静に考えてみてください。
あなたの人生の時間は有限であり、家族や仕事、趣味に費やすべき貴重なリソースです。
店員さんに頭を下げることにストレスを感じ、休日が台無しになるようなら、それは本末転倒です。
マラソンを「宝探し」や「店員さんとの会話ゲーム」として楽しめるうちは良いですが、それが義務感やストレスになり、日常生活に支障をきたすようであれば、一度距離を置く勇気も必要です。
「買えたらラッキー」くらいの軽い気持ちに切り替えるか、あるいは思い切って並行輸入店で購入して時間を買うという選択肢も、決して間違いではありません。
お金で解決できる悩みなら、お金で解決するのも大人の知恵です。
ロレックスマラソンをやめた理由
多くのランナーがマラソンをリタイアしていますが、その理由は「諦め」のようなネガティブなものばかりではありません。
「ロレックス以外の素晴らしい時計に出会った」という、前向きでポジティブな卒業も非常に多いのです。
ロレックスが入手困難な今、時計愛好家の間では「ロレックス以外」の選択肢が再評価されています。

With-Time
- オメガ (OMEGA): スピードマスターやシーマスターは、歴史的背景(月面着陸など)や耐磁性能においてロレックスに引けを取りません。何より、正規店に行けば丁寧に接客され、豊富な在庫の中から自分の目で選んで購入できます。「お客様」として扱われる喜びを思い出させてくれます。
- チューダー (TUDOR): ロレックスの姉妹ブランドであり、品質基準やデザインコードを共有しています。近年は独自ムーブメントの開発も進んでおり、ロレックスの代用品ではない独自の魅力を放っています。
- グランドセイコー (Grand Seiko): 日本が誇る最高峰ブランド。「東洋のロレックス」とも称される仕上げの美しさと、スプリングドライブという独自の駆動機構は世界的に評価されています。
「なぜロレックスでなければならないのか?」を突き詰めた結果、単なる資産価値や知名度に踊らされていた自分に気づき、本当に自分が美しいと思うデザインの時計を買ってマラソンを終える。
これもまた、一つの幸せな結末だと私は思います。
時計は本来、時間を知る道具であり、人生を豊かにするパートナーであるはずですから。
結論:ロレックスに毎日通うべきか
長くなりましたが、結論として、私は「毎日通うこと」を推奨しません。
現代のロレックスマラソンにおいて、毎日通うことはリスク(転売屋認定、店員の疲弊、自己のメンタル消耗)がリターンを上回る可能性が高いからです。
最適な戦略は、以下の通りです。

With-Time
- 頻度は週1〜2回に抑える: 店員さんに負担をかけず、かつ顔を忘れられない絶妙なペースです。
- 平日のアイドルタイムを狙う: 土日や開店直後の激戦区を避け、13:30〜15:00頃の比較的空いている時間を狙います。店員さんとゆっくり会話できる時間を確保することが、関係構築への第一歩です。
- 「転売しない」証明に全力を注ぐ: 身なりを整え、具体的な使用目的やロレックスへの愛を語り、信頼関係(ラポール)を築くことに集中します。
ロレックス購入への道は、時計を買う行為であると同時に、店員さんという「人」との関係構築の旅でもあります。
焦らず、腐らず、そして何よりあなた自身が時計選びを楽しむ余裕を持って、素敵な一本と巡り会えることを願っています。

With-Time
あなたのマラソンが、いつか最高のゴールを迎えることを、心から応援しています。
