ごきげんよう。With-Time、運営者の「桐生」です。
「いつまで経ってもロレックスの新品が買えない」「何度お店に行っても在庫ないと言われる」…そんな悩みを抱えながら、2026年も正規店への巡礼を続けているのではありませんか。
SNSを開けば「デイトナ買えました!」という報告が目に入り、自分だけが取り残されたような焦燥感に駆られる。
その気持ち、痛いほどよく分かります。
2026年を迎え、ロレックス市場は依然として激動の渦中にあります。
度重なる価格改定、一昨年(2024年末)から定着した厳格な「6ヶ月購入制限ルール」、そしてスイス本国での生産体制の変化。
これらは、私たちの「買える・買えない」に直結する重要なファクターです。単に運が悪かっただけなのか、それとも構造的に不可能なのか。
在庫確認してきますと言って奥に消える店員さんは、裏で一体何をしているのか。
本稿では、これらの疑問に対する答えを、私独自の取材とデータ分析、そして数多の愛好家から寄せられたリアルな声を基に解き明かします。
希望的観測は排除し、冷徹な事実と、その上でなお「定価で買う」ための現実的な戦略をお伝えします。
チェックリスト
- なぜ「一生買えない」のか?枯渇の構造的理由
- 定着した新ルールと「在庫確認」の裏側
- 運任せにしない「正規店で買えた人」の攻略法
- この状況はいつまで?データに基づく未来予測
ロレックスの新品が買えない深刻な理由
「なぜ、お金を出しても買えないのか」。
資本主義社会において、これほど奇妙な現象はそう多くありません。
しかし、ロレックスに関しては、この「買えない」という現象自体がブランドの価値を形成する一部となっています。
単なる人気過熱という言葉では片付けられない、複合的かつ根深い要因を紐解いていきましょう。
ロレックスが一生買えないのはなぜか
多くの人が「一生買えないのではないか」という絶望感を抱く最大の理由は、ロレックスというプロダクトの性質が、ここ数年で劇的に変化したことにあります。
かつてロレックスは、成功者の証や記念品としての「高級実用時計」でした。
しかし現在は、金や不動産と並ぶ、あるいはそれ以上のパフォーマンスを誇る「世界共通の換金資産」として認識されています。
この変化が決定的になったのは、世界的なインフレと通貨不安です。
現金を持っているだけでは価値が目減りする時代において、ロレックス、特にステンレス製のスポーツモデルは、定価で購入した瞬間に市場価値が2倍近くに跳ね上がるという異常な資産性を帯びています。
これにより、純粋な時計ファンだけでなく、投資家、転売業者、さらには資産防衛を図る一般層までもが正規店に殺到する事態となりました。
一方で、供給側であるロレックス社の姿勢は頑なです。
彼らは「マニュファクチュール(自社一貫生産)」としての品質を何よりも優先します。
すべての時計はスイス公認クロノメーター検査協会(COSC)の認定を受け、さらに自社独自のより厳しい基準(日差±2秒以内)をクリアしなければ出荷されません。
この厳格な品質管理プロセスは、どれだけ需要があろうとも、おいそれと省略したり短縮したりできるものではないのです。
また、熟練した時計職人の育成には長い年月を要します。
急に工場を増やしても、そこで働く職人がいなければ時計は作れません。
つまり、需要は指数関数的に増大しているのに、供給は算術級数的にしか増やせない。
この構造的なギャップが埋まらない限り、「一生買えない」という嘆きは続くことになります。

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ココがポイント
ロレックス社は年間約120万本程度(推定)を生産していますが、これは全世界への供給量です。
日本に入ってくる数はそのごく一部であり、さらにそこから人気モデルに絞ると、各店舗への入荷は月に数本レベルとなります。
「買えない」のはあなたの運が悪いからではなく、物理的にモノが存在しないという構造的問題なのです。
店頭で在庫ないというのは嘘なのか
勇気を出して店員さんに声をかけても、「あいにく在庫を切らしております」と即答される。
あの瞬間、誰もが「裏にはあるんだろう?」「常連のために取ってあるんだろう?」と疑心暗鬼になります。
結論から申し上げますと、「在庫がない」というのは、半分は真実で、半分は方便(嘘)です。
まず真実の側面ですが、本当に在庫がないケースは多々あります。
特にデイトナやGMTマスターIIクラスになると、入荷した瞬間に売れていくため、物理的に店舗に存在しない時間の方が圧倒的に長いです。
しかし、問題は「在庫があるのにないと言う」ケースです。
これを業界では「サイレント・インベントリー」と呼びます。
なぜ店員さんは嘘をつく必要があるのでしょうか。
それは、彼らが「誰に売るか」を厳しく選別しているからです。
もし店頭のショーケースに人気モデルを並べてしまえば、最初に入店した人が誰であれ(たとえ転売目的であっても)売らざるを得なくなります。
これを防ぐため、人気モデルはバックヤードに保管され、店員さんが「このお客様なら長く大切に使ってくれる」と判断した相手にのみ、個室などでこっそりと提案されるのです。
つまり、店員さんが言う「在庫がない」の本当の意味は、「(今のあなたとの信頼関係では、ご案内できる)在庫はありません」ということなのです。
これは非常に残酷な響きに聞こえるかもしれませんが、逆に言えば、転売屋から時計を守り、本当に欲しい人に届けるための防衛策でもあります。

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店員さんの心理とリスク
販売員にとって最大のリスクは、自分が販売した時計が直後に二次流通市場(買取店やフリマアプリ)に流れることです。
シリアルナンバーから販売店や担当者は特定されます。
もし転売が発覚すれば、店舗への入荷数が減らされたり、担当者の評価が下がったりするペナルティがあると言われています。
だからこそ、彼らは一見客に対して極めて慎重にならざるを得ないのです。
在庫確認してきますの裏側にある真実
「少々お待ちください、在庫を確認してまいります」と言って、店員さんがバックヤードに消える数分間。
心臓の鼓動が早くなる瞬間ですが、あの時、バックヤードでは一体何が行われているのでしょうか。
単に金庫の中を見ているだけだと思ったら大間違いです。
2024年末から日本国内で導入され、今や完全に定着した厳しい購入制限ルールにより、バックヤードでの確認業務はより複雑かつ厳格になりました。
店員さんは、あなたの顔や雰囲気を見ながら在庫を探すのと同時に、データベースでの照会作業を行っている可能性が高いのです。
現在のルールでは、以下のような厳しい制限が課されています。

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- 全モデル対象の6ヶ月制限:いかなるモデルを購入しても、その後6ヶ月間は正規店でロレックスを購入できない。
- 特定モデルの5年制限:デイトナやGMTマスターIIなどの指定モデルを購入した場合、同一リファレンスは5年間購入不可。
- 他モデルの1年制限:指定モデルを購入した場合、他の指定モデルは1年間購入不可。
店員さんがバックヤードに入ると、まずシステム上であなたの購入履歴を確認します(顔なじみでない場合や、購入の可能性がある場合)。
もし過去に制限に抵触する購入履歴があれば、たとえ目の前の金庫に在庫があったとしても、システム的に販売処理を進めることができません。
その場合、店員さんは「在庫はありませんでした」という定型句を持って戻ってくるしかないのです。
また、この時間は店員さん同士の作戦会議の時間でもあります。
「あのお客様、すごく熱心だけどどう思う?」「転売っぽくはないけど、服装が少しラフすぎるかな」といった情報交換が行われ、最終的に提案するかどうかの決裁が下されます。
つまり、あの数分間は単なる「確認」ではなく、あなたの「審査」が行われている運命の分かれ道なのです。
2026年は買えるようになった?
「2026年に入って、少し買いやすくなったらしい」という噂を耳にすることがあります。
SNS上でも「マラソン1週間で買えた」といった報告が散見されますが、これは本当に市場が軟化したことを意味するのでしょうか。
実態としては、「一部のモデルについては競争率が下がったが、人気モデルは依然として絶望的」というのが正しい認識です。
この背景にはいくつかの要因があります。
第一に、2025年から続く価格改定(値上げ)の影響です。
原材料費の高騰や為替の影響を受け、定価は上昇の一途を辿っています。
これにより、転売時の利幅が縮小したモデルについては、利ざや稼ぎの転売ヤーが撤退し始めました。
その結果、デイトジャストの一部やオイスターパーペチュアルの不人気色などは、以前よりは出会いやすくなっています。
第二に、世界的な需要の爆発が一部で沈静化したことも挙げられます。
二次流通価格のバブル的な高騰が落ち着きを見せているため、投機目的の購入層が減り、実需層に回ってくるチャンスが微増しています。
しかし、ステンレスのデイトナ(特に白文字盤)やGMTマスターIIのペプシ、グリーンサブマリーナといった「超人気モデル」については話が別です。
これらは依然として定価の2倍以上のプレミア価格で取引されており、資産価値としての地位は揺らいでいません。
むしろ、安全資産としての金の人気高騰に伴い、金無垢モデルやコンビモデルへの注目度が急上昇しており、富裕層による争奪戦は激化の一途を辿っています。
| 要素 | 2026年の状況と影響 |
|---|---|
| 価格改定 | 度重なる定価アップで転売益が縮小し、一部転売屋が撤退。 |
| 購入制限 | 「6ヶ月ルール」の定着により、とりあえず買う層が減り、本命狙いに集中。 |
| 在庫状況 | 仮設工場の稼働で生産数は微増だが、枯渇状態は継続。 |
| トレンド | 金価格高騰により、ゴールド・コンビモデルの競争率が激化。 |

「誰でもすぐに買えるようになった」わけではありませんが、戦略的に動けばチャンスを掴みやすい環境にはなりつつある、と言えるでしょう。
最新のロレックス買えないランキング
では、具体的にどのモデルが手に入りにくいのでしょうか。
市場の枯渇度合い、店員さんからのヒアリング、そして二次流通市場でのプレミア率を総合的に分析し、2026年版の「買えないランキング」を作成しました。
これからマラソンを始める方は、この難易度を理解した上でターゲットを選定してください。

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【SSS級】コスモグラフ デイトナ (Ref.126500LN 白文字盤)
不動の王者です。
正規店でこれに出会える確率は、隕石に当たるようなものと言っても過言ではありません。
入荷数が極端に少ない上に、既存の超優良顧客(年間数千万円を使うような層)への案内が優先されるため、一見客やマラソン初心者が購入できる可能性は限りなくゼロに近いです。
黒文字盤も同様に困難ですが、白の人気は別格です。
【SS級】オイスターパーペチュアル (ターコイズブルー / セレブレーション)
エントリーモデルと思われがちですが、実はデイトナ並みの入手難易度を誇ります。
特にティファニーブルーを彷彿とさせるターコイズや、ドット柄のセレブレーション文字盤は生産数が極めて少なく、二次流通市場では定価の3倍以上で取引されることもあります。
「安いからこれ」という選び方は通用しません。
【S級】GMTマスターII (Ref.126710BLRO ペプシ)
赤と青のセラミックベゼル(ペプシカラー)は製造難易度が高く、歩留まりが悪いと言われています。
そのため供給数が常に不足しており、デイトナに次ぐプレミアモデルとなっています。
ジュビリーブレスモデルは特に人気が高く、オイスターブレスの方がまだ可能性はありますが、それでも「幻」レベルです。
【S級】サブマリーナ デイト (Ref.126610LV グリーンベゼル)
通称「スタバ」や「ハルク(旧型)」と呼ばれる緑色のサブマリーナ。
ロレックスのコーポレートカラーである緑を使ったモデルは特別視され、黒ベゼルとは比較にならないほどの競争率です。
これらのモデルを狙うのであれば、数ヶ月で買えると思わないこと。
数年単位の長期戦、あるいは「買えたら奇跡」というレベルの心構えが必要です。
ロレックスの新品が買えない時の対処法
ここまで絶望的な状況をお伝えしましたが、それでも実際に正規店で購入できている人は毎日存在します。
ただ指をくわえて待っているだけでは、状況は変わりません。
厳しい規制と枯渇の中で、どうすれば憧れの王冠を手にすることができるのか。
ここからは、精神論ではない実践的な攻略法をお話しします。
今ロレックス正規店で買えるモデル
「何でもいいから、とにかくロレックスの時計を一本手に入れたい」という切実な思い、よく分かります。
しかし、2026年の正規店において「ショーケースに並んでいて、ふらっと入ってすぐに買えるモデル」は、基本的に存在しないと思った方が賢明です。
特にメンズサイズ(36mm以上)に関しては、ほぼ全てのモデルがバックヤード管理、あるいは入荷待ちの状態です。
それでも、デイトナやサブマリーナといった「超」入手困難モデルに比べれば、相対的に案内されやすい、あるいは予約や入荷連絡の可能性がゼロではないモデルは存在します。
1. デイトジャスト(特にコンビモデル・特殊文字盤)
ロレックスの王道であるデイトジャストは、バリエーションが豊富(サイズ、素材、文字盤、ベゼル、ブレスレットの組み合わせ)であるため、入荷頻度自体は最も高いモデルです。
特に「フルーテッドベゼル」×「ジュビリーブレス」の組み合わせは人気が高く枯渇していますが、「スムースベゼル」×「オイスターブレス」や、ダイヤモンドが入った文字盤、あるいはイエローゴールドやエバーローズゴールドとのコンビ(ロレゾール)モデルであれば、タイミング次第で案内される可能性があります。
2. デイデイト・スカイドゥエラー(金無垢モデル)
これらは素材がゴールドやプラチナのみの展開となるため、定価が400万円〜600万円以上と高額になります。
購入できる顧客層が限られるため、ステンレスモデルのような数百倍の倍率にはなりません。
予算に余裕があり、かつ「成功者の時計」としてのステータスを求めるのであれば、あえてこのクラスを狙うのは有効な戦略です。
【重要】「妥協買い」が招く最悪のシナリオ
ここで絶対に注意していただきたいのが、現在施行されている「全モデル対象6ヶ月購入制限ルール」の存在です。
以前であれば、「まずは買いやすいデイトジャストを買って実績を作り、店員さんと仲良くなってからデイトナを狙う」という「わらしべ長者」的な戦略が王道でした。
しかし、新ルール下では状況が一変しました。
もしあなたが「本当はサブマリーナが欲しいけど、なかなか出ないからとりあえずデイトジャストを買おう」と妥協して購入したとします。
その瞬間、あなたのデータはシステムに登録され、向こう6ヶ月間、日本全国どこの正規店に行っても、サブマリーナを含む全てのロレックスが購入できなくなります。
仮にその1週間後、あなたの通う店に奇跡的にサブマリーナが入荷し、担当さんが「あのお客様に案内しよう」と思ったとしても、システムがブロックするため販売できません。
つまり、妥協して買った一本が、本命への道を半年間閉ざす「足枷」になってしまうのです。
2026年の戦略において、安易な妥協買いは最大のリスクであることを肝に銘じてください。

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ロレックス正規店で買えた体験談
「本当に買える人なんているのか?」という疑念を晴らすために、私の独自取材やコミュニティで集めた、直近で実際に希望モデルを購入できた方々のリアルなエピソードをご紹介します。
ここには、単なる運だけではない「人間心理」の妙が隠されています。

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ケース1:30代男性・会社員(購入モデル:エクスプローラーI)
彼は「ロレックスマラソン」という言葉も知らず、純粋に「仕事で昇進した記念に一生モノの時計が欲しい」と思い立ちました。
週末は混雑しているため、有給休暇を取って平日の雨の日に来店。
対応した女性店員に「営業職で長く使える、シンプルで嫌味のない時計を探している」と相談しました。
在庫確認の結果は「なし」でしたが、彼はその後も月に1回程度、仕事の合間に顔を出し、「先日のおすすめしてくれたモデルについて調べました、やっぱりいいですね」と、時計への熱意と感謝を伝え続けました。
そして3回目の訪問時、バックヤードから「検品が終わったばかりのものが一本ございます」と案内されたのです。
勝因分析
転売屋のような「在庫ありますか?(Yes/Noクイズ)」ではなく、店員を一人のアドバイザーとして尊重し、「相談」という形をとったことが信頼構築に繋がりました。
また、平日・悪天候というライバルが少ない時間を狙ったのも奏功しています。
ケース2:40代夫婦(購入モデル:デイトジャスト・ミントグリーン)
結婚15周年の記念品を探していたご夫婦。
夫は既に他ブランドの高級時計を所有していましたが、ロレックスは初めて。
入店時、ご主人はしっかりとジャケットを着用し、奥様も上品な装いでした。
彼らが徹底したのは「夫婦で共有できるストーリー」を伝えること。
「資産価値」の話は一切せず、「これから2人で歳を重ねていく中で、子供に受け継げる時計を」という想いを担当者に熱弁しました。
担当者は「素敵な記念日のお手伝いをさせてください」と言い、数週間後の入荷連絡を約束してくれたそうです(※現在は予約不可が原則ですが、入荷時の優先案内という形実質的な予約に近い対応が取られるケースが稀にあります)。
勝因分析
「誰が使うか」が明確であり、転売リスクがゼロであると判断されたこと。
そして、店員さんの「売り手としての喜び(顧客の幸せな瞬間に立ち会う)」を刺激した点が大きいです。
共通項は「愛」と「礼節」
買えた人に共通するのは、店員さんを「在庫管理マシーン」ではなく「人」として扱っている点です。
挨拶をする、目を見て話す、忙しい時間を割いてくれたことに感謝する。
当たり前のことですが、殺伐としたマラソンの現場では、この当たり前ができる人が驚くほど少ないのです。
多くの人が正規店で買えたコツ
体験談から導き出される、購入確率を0.1%でも上げるための具体的なテクニックとマインドセットをまとめました。
これは精神論ではなく、販売員の心理に基づいたロジカルな戦略です。

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1. 第一印象の最適化(ビジュアル・マーチャンダイジング)
人間は情報の大部分を視覚から得ています。入店した瞬間の3秒で「転売屋か、優良顧客か」の一次審査が行われていると考えてください。
ハイブランドのブティックに相応しい服装(ジャケパンスタイルやスーツ、清潔感のあるオフィスカジュアル)は必須です。
短パン、サンダル、ダメージジーンズなどは、どれだけお金を持っていても「ロレックスの品格を損なう」と判断され、案内される確率を下げてしまいます。
2. 「ロレックス」または「高級時計」を着用していく
「時計を持っていないから買いに行くのに」と思うかもしれませんが、既にロレックスを持っているなら必ず着用していきましょう。
それは「私はロレックスのファンであり、過去に購入した時計を転売せずに愛用している」という、最強の身分証明書になります。
他ブランド(オメガやグランドセイコーなど)でも構いません。
「機械式時計が好きである」という共通言語があるだけで、店員さんとの会話の深度が変わります。
3. 会話の糸口は「在庫確認」以外から
開口一番「デイトナありますか?」は最悪手です。
店員さんはそのセリフを毎日数百回聞いており、うんざりしています。
「今日は天気が悪いですね」「その時計、素敵ですね」といったスモールトークから入り、場の空気を温めてから、「実は、以前からずっと探しているモデルがありまして…」と切り出すのがスマートです。
店員さんに「この人のために在庫を探してあげたい」と思わせる(=情を湧かせる)ことが、バックヤードの扉を開く鍵です。
| 項目 | NG行動(転売屋認定フラグ) | 推奨行動(ファン認定) |
|---|---|---|
| 質問内容 | 「何ならありますか?」「リセール良いのは?」 | 「長く使えるモデルは?」「歴史について教えて」 |
| 来店時間 | 土日のピークタイム、閉店間際 | 平日の昼間、雨の日、開店直後 |
| 態度 | 横柄、急かしている、スマホを見ながら | 丁寧、余裕がある、店員の話を聞く |
4. 変化球:認定中古(CPO)取扱い店への訪問
2024年から日本でも本格始動した「ロレックス認定中古時計(Certified Pre-Owned)」。
これを扱っている正規店(一部のブティック)では、中古品の商談を通じて店員さんと深い関係を築ける可能性があります。
CPOは価格が高いですが、そこで時計談義に花を咲かせることで、新品の入荷情報や提案に繋がるケースも報告されています。
「新品しか興味がない」という態度ではなく、ブランド全体への興味を示すことが重要です。
ロレックスが買えないのはいつまで
この「買えないトンネル」に出口はあるのでしょうか。
結論から言えば、2029年までは現在の厳しい状況が続くと予測されます。
その根拠は、ロレックスが進めている巨大な設備投資計画にあります。
現在、ロレックスはスイスのフリブール州ビュル(Bulle)に、約10億スイスフラン(約1700億円規模)を投じて新しい生産工場を建設中です。
この新工場は、サッカー場10個分以上の敷地面積を誇り、約2,000名の雇用を生み出すとされています。
しかし、この工場が完成し、フル稼働を開始するのは2029年の予定です。
ロレックスは品質を最優先するため、工場ができてもすぐに増産できるわけではなく、職人の育成とラインの安定化に時間を要します。
もちろん、それまでの繋ぎとして、ロモンなどに仮設工場を設置し、2025年から段階的に生産能力を上げてはいます。
ですが、世界中で爆発し続ける需要(特に中国、インド、東南アジアの新興富裕層)を吸収するには、仮設工場の増産分だけでは到底足りません。
さらに、スイス時計協会(FH)のデータを見ても、スイス時計の輸出額は年々増加傾向にあり、高級時計への需要が衰える気配はありません。
(出典:スイス時計輸出|時計業界の統計データ)

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つまり、需給バランスが根本的に改善し、ショーケースにスポーツモデルが並ぶような「普通の光景」が戻ってくるのは、早くても2030年近い未来になるでしょう。
私たちは今、その過渡期における最も需給が逼迫した時代を生きているのです。
ロレックスの新品が買えない結論
長くなりましたが、2026年のロレックス市場における私の結論をお伝えします。
正規店での購入(定価での購入)を目指す「ロレックスマラソン」は、もはや単なるショッピングではなく、「確率の低い宝くじ」を「対人コミュニケーション」という努力で少しだけ当たりやすくするゲームです。
もしあなたが、「店員さんとの会話を楽しめる」「何年かかっても定価で手に入れるというプロセスそのものに価値を感じる」というタイプであれば、ぜひマラソンを続けてください。
今回ご紹介したコツを実践し、誠実に通い続ければ、いつか必ず運命の出会いが訪れるはずです。
しかし、もしあなたが「とにかく今の時間を大切にしたい」「仕事が忙しくて店に通う暇がない」「精神的なストレスを感じている」のであれば、正規店にこだわらず、信頼できる並行輸入店や認定中古(CPO)で購入することを強くおすすめします。
確かに定価より高い「プレミア価格」を支払うことになりますが、それは「何年も通い詰める時間と労力」「買えないストレスからの解放」「今すぐ時計を楽しめる時間」を買うための対価と考えれば、決して高い買い物ではないかもしれません。

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時計は、着けてこそ価値があります。
ショーケースの空きスペースを眺めて溜め息をつく時間を、最高の一本を腕に着けて過ごす豊かな時間に変える。その選択肢を持つことも、賢い現代の時計愛好家の姿ではないでしょうか。
あなたが一日も早く、運命のロレックスと出会えることを、With-Time運営者として心より応援しています。
