パテックフィリップ

パテック フィリップの安いモデル5選!100万円台で買える資産

2025年12月3日

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パテック フィリップの安いモデル5選!100万円台で買える資産

ごきげんよう。With-Time、運営者の「桐生」です。

憧れの雲上ブランドであるパテック フィリップですが、近年は価格高騰が著しく、検索窓に「パテック フィリップ 安いモデル」と打ち込みながらも、やはり高嶺の花だと諦めかけている方が多いのではないでしょうか。

あるいは中古市場やレディースモデルを含めれば、まだメンズでも手の届く価格帯があるのか、それとも定価一覧を見て絶望するしかないのかと、情報の海を彷徨っているかもしれません。

実は、正しい知識と戦略を持てば、資産価値の高いモデルを現実的な予算で手に入れることは不可能ではありません。

チェックリスト

  • 100万円台から狙えるパテック フィリップの具体的なモデル名
  • 現在の中古市場におけるリアルな相場と購入のタイミング
  • なぜ一部のモデルだけが極端に高いのかという市場のカラクリ
  • 購入後にかかる維持費や将来的な資産価値についての見通し

パテック フィリップ安いモデルの市場分析

パテック フィリップ安いモデルの市場分析

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まずは、現在の市場がどのような状況にあるのかを冷静に分析していきましょう。

「安い」といっても、それはあくまでパテック フィリップというブランドの中での相対的な話です。

しかし、この市場構造を理解することで、なぜその価格がついているのか、どこに「歪み(=狙い目)」があるのかが見えてきます。

パテックフィリップはなぜ高いのか

パテックフィリップはなぜ高いのか

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そもそも、パテック フィリップはなぜ高いのでしょうか。

単に「ブランド料」が上乗せされているだけ、あるいは「広告宣伝費」が高いからだ、と安易に結論づけるのは早計です。

その価格には、他社が決して真似できない、そして数百年先まで見据えた「永続的な価値」が含まれているからです。

私たちが支払う対価は、単なる腕時計という工業製品に対してではなく、その背後にある途方もない時間と技術、そして文化遺産への入場料だと言っても過言ではありません。

妥協なき品質基準「パテック フィリップ・シール」

時計業界には「ジュネーブ・シール」という、スイスのジュネーブ州で製造された高品質な時計にのみ与えられる厳格な品質規格が存在します。

長らくこれが最高峰の証とされてきましたが、パテック フィリップは2009年、これすらも不十分であるとし、さらに厳しい自社独自の品質基準「パテック フィリップ・シール」を制定しました。

このシールが保証するのは、ムーブメントの精度だけではありません。

ケース、文字盤、針、プッシュボタン、バネ棒に至るまで、時計を構成するすべての部品が最高水準であることを求めています。

例えば、ムーブメントの部品一つひとつには、機能には直接関係のない部分であっても、熟練の職人が手作業で面取りや研磨を施しています。

なぜそこまでするのか。

それは、摩擦を極限まで減らして部品の寿命を延ばし、美観を高めることで、100年後の時計師が修理のために裏蓋を開けたとき、「これは直すべき価値がある」と敬意を抱かせるためです。

「永久修理」という究極の保証

そして、価格を正当化する最大の理由が「永久修理」のコミットメントです。

パテック フィリップは、1839年の創業以来製作されたすべての時計について、修理とメンテナンスを行うことを公式に宣言しています。

ポイント

これは、部品が製造中止になったとしても、当時の設計図や工作機械を用いて一から部品を作り直し、修理することを意味します。

この体制があるからこそ、パテック フィリップは「親から子へ受け継ぐ」ことができる資産として、中古市場でも価値がゼロにならず、むしろ時と共に価値を高めていくのです。

(出典:パテック フィリップ公式サイト『サービスへのコミットメント』

一般的な工業製品は、購入した瞬間から価値が下がり始めますが、パテック フィリップはこの「永続性」への信頼感により、減価償却の概念を覆しています。

つまり、高い初期投資は、将来にわたって価値が保全されるという「安心感」への対価なのです。

2025年版の定価一覧

これから購入を検討する上で避けて通れないのが、2025年版の定価一覧の動向とその背景にある経済事情です。

近年、パテック フィリップは世界的なインフレ、スイスフラン高、そして原材料費の高騰を受け、定期的な価格改定(値上げ)を行っています。

かつては数年に一度だった改定が、現在では年に一度、あるいはそれ以上の頻度で行われることも珍しくありません。

具体的な数字を見てみましょう。

例えば、ラグジュアリースポーツウォッチの代名詞である「アクアノート(Ref. 5167A)」の定価は、2024年初頭の改定時点で約369万円に達しました。

記憶を数年前に巻き戻せば、このモデルは200万円台で購入できました。

わずか数年で100万円以上の定価上昇が起きているのです。

さらに、ブランドの屋台骨であるドレスウォッチ「カラトラバ」の現行エントリーモデル(Ref. 6119G/R)も、400万円台後半という価格設定になっています。

モデル名Ref.概算定価(2024-2025)備考
アクアノート5167A約3,690,000円ステンレスモデルでもこの価格帯へ突入
カラトラバ6119G約4,000,000円台後半手巻きのエントリー機ですら500万円に迫る
Twenty~44910/1200A約2,000,000円台前半クォーツモデルも200万円の大台へ

この定価上昇は、私たちに二つの影響を与えます。

一つは、新品購入のハードルが物理的に高くなること。

年収や貯蓄の計画を大幅に見直さなければならないレベルです。

そしてもう一つ、こちらの方が重要ですが、「過去のモデルが割安に見えるようになる」という心理的効果(アンカリング)です。

現行モデルの定価が400万円、500万円となれば、中古市場にある100万円台、200万円台の過去モデルは、相対的に「バーゲンセール」に見えてきます。

実際、定価が上がるたびに、それに引きずられる形で中古相場も底上げされていくのが通例です。

つまり、2025年の定価一覧を見て「高い」と嘆くのではなく、「現行定価がこれだけ上がったのだから、まだ相場が上がりきっていない中古モデルを今のうちに確保すべきだ」と判断するのが、賢明な投資家の思考回路だと言えるでしょう。

定価の上昇は、既存のオーナーにとっては保有資産の価値上昇を意味するポジティブなニュースでもあるのです。

公式価格表と中古相場の乖離

パテックフィリップ 公式価格表と中古相場の乖離

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パテック フィリップの世界を複雑に、そして魅力的にしているのが、公式の価格表と、実際に市場で取引される実勢価格(中古相場)との間に存在する巨大な「乖離」です。

この現象を正しく理解していないと、高い買い物をしてしまったり、逆にお買い得なチャンスを見逃したりすることになります。

スポーツモデルの「異常」なプレミアム

まず理解すべきは、市場の二極化です。

一方の極にあるのが、ノーチラスやアクアノートといったステンレススティール製のスポーツモデルです。

これらは世界的な需要過多により、正規店での購入はほぼ不可能です。

その結果、二次流通市場(中古市場や並行輸入店)では、定価の2倍、3倍、時にはそれ以上の「プレミアム価格」で取引されています。

定価が300万円台のアクアノートが、市場では800万円、1000万円で売られている。これが「定価<実勢価格」の異常な世界です。

ドレスモデルの「適正」な評価

しかし、もう一方の極に目を向けると、全く異なる景色が広がっています。

それが、カラトラバやゴールデン・エリプスといった伝統的なドレスウォッチの市場です。

これらの中古モデル、特に1990年代から2000年代初頭に製造された「ネオ・ヴィンテージ」と呼ばれる世代の時計は、定価を大きく下回る価格で取引されています。

現行のカラトラバが400万円台後半であるのに対し、同等のムーブメントを搭載した過去の名機が100万円台後半〜200万円台で購入できるのです。

この「乖離」こそが、私たちが狙うべき最大のチャンスです。

なぜこれほど安いのでしょうか。

それは現在の流行が「デカ厚(大きくて厚い)」や「ラグスポ(ラグジュアリースポーツ)」に偏っているため、小ぶりで上品なドレスウォッチへの注目度が一時的に下がっているからです。

しかし、流行は必ず循環します。

すでにファッション業界ではクラシック回帰の流れが強まっており、33mm〜36mm径のエレガントな時計を「あえて」選ぶことが、真の知性や豊かさの象徴として再評価され始めています。

市場の歪みが生じている今こそ、本来の価値に対して割安に放置されているドレスウォッチを仕込む絶好の機会なのです。

「定価割れ」という言葉は、ネガティブな意味ではなく、「バリュー・プロポジション(費用対効果)が極めて高い状態」と読み替えるべきでしょう。

ノーチラスの値段と入手難易度

「パテック フィリップ 安いモデル」と検索する方の中には、心のどこかで「安く買えるノーチラスはないか」と期待している方もいるかもしれません。

しかし、ノーチラスの値段については、一度冷水を浴びるような現実を直視する必要があります。

10年前の夢と、現在の現実

ネット上の古い記事や、更新されていないデータベースには、ノーチラスの中古が100万円台といった情報が残っていることがあります。

確かに、2010年頃までは、ノーチラスであっても定価割れで売られていた時代がありました。

しかし、それはもはや遠い過去の神話です。現在、最もベーシックな3針ステンレスモデル(Ref. 5711/1Aなど)の実勢価格は、状態にもよりますが1000万円を優に超え、ピーク時には2000万円に迫る勢いを見せました。

「安いノーチラス」の落とし穴

もし仮に、相場よりも極端に安い(例えば300万円〜500万円程度の)メンズサイズのノーチラスを見つけたとしたら、それは以下のいずれかである可能性が極めて高いです。

  • 内部の機械が深刻なダメージを負っている「ジャンク品」
  • 文字盤やケースが社外部品に交換された「改造品(フランケンウォッチ)」
  • そもそも本物ではない「模造品(スーパーコピー)」

これらに手を出してしまえば、「安い」どころか、資産価値ゼロのガラクタを高値で掴まされることになります。

正規店での購入も、長年の購入実績(数千万円〜億単位とも言われます)があるVIP顧客に限定されており、ウェイティングリストにすら載せてもらえないのが実情です。

このセクションで私が伝えたいのは、「ノーチラスを安く買う」という選択肢を潔く捨てることの重要性です。

そこにリソースを割くのではなく、予算内で確実に手が届き、かつ正当な評価を受けている他の素晴らしいコレクションに目を向けること。

それが、パテック フィリップオーナーへの最短ルートであり、最も賢明な戦略なのです。

世界の高額ランキングと安さの定義

最後に、視点を世界に向けてみましょう。

時計オークションにおける高額ランキングを見ると、パテック フィリップというブランドがいかに特別な存在であるかが分かります。

例えば、チャリティーオークション「Only Watch」において、パテック フィリップの「グランドマスター・チャイム(Ref. 6300A-010)」は、日本円にして約34億円という時計史上最高額で落札されました。

また、ヴィンテージの「Ref. 1518」などの複雑時計も、数億円単位で取引されるのが常です。

これらのトップピースが形成する「天井知らず」のブランド価値が、パテック フィリップ全体の信用を支えています。

100万円台は「誤差」の範囲か?

数億円の時計が存在するブランドにおいて、私たちが議論している「100万円台」や「200万円台」という価格は、もはや「誤差」の範囲と言えるかもしれません。

しかし、ここでの「安さ」とは、単に支払う金額の絶対値が低いことだけを指すのではありません。

「世界最高峰のステータスと、永続的な修理体制を持つブランドの製品を、適正価格(あるいは割安)で手に入れ、将来的な値崩れのリスクを最小限に抑えながら楽しむこと」。

これこそが、パテック フィリップにおける真の「安さ」の定義だと私は考えています。

他の高級ブランドでは、購入して店を出た瞬間に価値が半減するモデルも珍しくありません。

しかし、パテック フィリップの「安いモデル(=ドレスウォッチの中古)」は、すでに底値圏で安定しているケースが多く、これ以上大きく下がるリスクが限定的です。

つまり、実質的な保有コスト(購入価格-売却価格)で見れば、数万円のカジュアルウォッチを使い捨てるよりも、遥かに「安い」買い物になる可能性があるのです。

この「資産としての効率性」を理解することこそが、パテック フィリップ選びの神髄です。

パテック フィリップ安いモデルの購入戦略

パテック フィリップ安いモデルの購入戦略

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市場の現状と「安さ」の本質を理解したところで、ここからは具体的なアクションプランに移りましょう。

どのモデルを、どこを見て、どのように買えばよいのか。

私の経験とデータを基に、失敗しないための実践的な購入戦略を提案します。

おすすめエントリーモデル5選

パテックフィリップ おすすめエントリーモデル5選

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それでは、具体的におすすめのエントリーモデルをご紹介します。

これらは単に安いだけでなく、パテック フィリップとしての品格、歴史的背景、そして将来的な資産性を兼ね備えた名機たちです。

それぞれのモデルが持つ「物語」にも注目してください。

1. Twenty~4 (Ref. 4910/10A) 〜エントリーの絶対王者〜

「パテックで一番安いモデル」と言えば、間違いなくこのモデルです。

1999年に発表された「Twenty~4(トゥエンティフォー)」は、その名の通り、活動的な女性の24時間に寄り添う時計として誕生しました。

現在の中古市場では、状態にもよりますが140万円前後から探すことができます。

「レディースモデルでしょう?」と侮ってはいけません。

特にミディアムサイズは、ケースの縦幅が30mmあり、手首の細い日本人男性であれば、カルティエのタンクのような感覚で洒脱に着けこなすことができます。

アール・デコ様式のレクタンギュラー(長方形)ケース、最高級のトップウェッセルトン・ダイヤモンド、そして肌に吸い付くようなブレスレットの装着感は、まさにパテックの品質そのもの。

搭載されるクォーツムーブメント(Cal. E 15)も、機械式と同様の仕上げが施されており、維持費も安価。

「最初のパテック」として、これほどコストパフォーマンスの高いモデルは他にありません。

2. ゴールデン・エリプス (Ref. 3738等) 〜黄金比の美学〜

円形でも四角形でもない、古代ギリシャの「黄金分割法」に基づいたケースデザインを持つのが「ゴールデン・エリプス」です。

1968年の誕生以来、知る人ぞ知る通好みのモデルとして愛されてきました。

中古市場では、金無垢モデルでありながら100万円台半ば〜後半で入手可能な個体が散見されます。

このモデルの最大の魅力は、搭載されている極薄自動巻きムーブメント「Cal. 240」です。

ムーブメントの中に22金製のマイクロローターを埋め込むことで、自動巻きの利便性と手巻きのような薄さを両立させた傑作機です。

文字盤には、コバルトと24金を混合した「ブルー・ゴールド」が採用されていることが多く、深海のような神秘的な青色は見る者を虜にします。派手さを嫌う、真のエグゼクティブにふさわしい一本です。

3. カラトラバ (Ref. 3919) 〜永遠のスタンダード〜

ベゼルに「クル・ド・パリ(パリの石畳)」と呼ばれるピラミッド状の装飾が施されたRef. 3919は、1985年から2006年まで製造され、長らくパテック フィリップの広告塔として君臨しました。

「パテックといえばこの顔」と思い浮かべる方も多いでしょう。

現在の中古相場は150万円〜200万円程度。

ホワイトゴールド、イエローゴールド、ローズゴールドと素材のバリエーションも豊富です。

なぜこれほど「安い」のかと言えば、33.5mmという小ぶりなサイズ感が、現代のデカ厚トレンドから外れているからです。

しかし、シャツの袖口にすっと収まるこのサイズこそが、ドレスウォッチの黄金律であると再評価する動きも強まっています。

流行に左右されない、一生モノのフォーマルウォッチを探しているなら、今が底値買いのチャンスかもしれません。

4. カラトラバ (Ref. 3796) 〜凝縮された「96」の系譜〜

1932年の初代カラトラバ(Ref. 96)のデザインコードを忠実に受け継いだモデル、それがRef. 3796です。

フラットなベゼル、ドフィーヌ針、そして究極のシンプルさ。

時計愛好家の間では「クンロク」と呼ばれ、神聖視されるデザインです。

ケース径は30.5mmと、現代の基準ではかなり小さいですが、実物を手に取るとその凝縮感に圧倒されます。

「小さい」のではなく「密度が高い」のです。

特に手首周りが16cm以下の男性にとっては、オーダーメイドのように馴染みます。

200万円以下で手に入る「96直系」のモデルとして、資産価値の安定感は抜群です。

これをつけてバーのカウンターでグラスを傾ける、そんな大人の嗜みが似合う時計です。

5. カラトラバ (Ref. 5119) 〜現代的な解釈と進化〜

Ref. 3919の後継機として2006年に登場したのがRef. 5119です。

デザインはそのままに、ケース径を36mmへとサイズアップし、より現代的な存在感を獲得しました。

中古相場は210万円〜260万円程度と、3919よりは高くなりますが、それでも現行モデルの半値です。

Ref. 5119の大きな魅力は、シースルーバック(裏スケルトン)が採用されている点です。

裏蓋から、手巻きムーブメント「Cal. 215 PS」の精緻な動きや美しい仕上げをいつでも鑑賞することができます。

初めてパテックを持つなら、やはりムーブメントを見たいという欲求は自然なもの。

サイズ感と視覚的な楽しみの両方を満たしてくれる、バランスの良い選択肢です。

パテックを定価で買う方法

中古ではなく、新品のパテックを定価で買う方法はあるのでしょうか。

結論から言えば、非常に狭き門ですが、不可能ではありません。

ただし、そこには明確な「作法」が存在します。

「一見さんお断り」の真意

まず、人気のスポーツモデル(ノーチラスやアクアノート)に関しては、正規店での購入履歴(実績)がない一見客への販売は、事実上行われていません。

これは転売屋を排除し、本当にパテック フィリップを愛する顧客に時計を届けるための防衛策です。

ドレスウォッチからの「王道ルート」

しかし、今回ご紹介したようなクラシックなドレスウォッチや、レディースモデル(Twenty~4など)であれば、店舗の在庫状況によっては、初来店でも案内してもらえる可能性があります。

正規店で購入することの最大のメリットは、自分の名前が入った「保証書」が発行され、パテック フィリップの顧客名簿に登録されることです。

これが、将来的にレアピースを紹介してもらうための第一歩となります。

注意点

正規店を訪れる際は、「将来値上がりするモデルをください」や「ノーチラスありますか?」といった、資産価値のみを重視するような発言は絶対にNGです。

スタッフはプロであり、顧客の「時計への愛」を見抜きます。

パテック フィリップの歴史や哲学に共感し、長く大切に使いたいという熱意を伝えること。

そして、身だしなみやマナーを整え、ブランドにふさわしい顧客であることを示すこと。これが、定価購入への唯一にして最大の近道です。

実際にパテックを買える人の条件

では、実際にパテックを買える人とはどのような人物でしょうか。

年収数千万円、数億円の富裕層だけかと言えば、必ずしもそうではありません。

経済力よりも大切な「価値観」

これまで見てきたように、中古市場の安いモデルであれば、100万円台から手が届きます。

これは、一般的な高級時計ブランド(ロレックスやオメガの上位モデル)と同等の価格帯です。

一般的な会社員の方でも、ボーナスを貯めたり、計画的に資金を用意すれば決して不可能な金額ではありません。

重要なのは、一時の流行や派手さに流されず、「良いものを長く使う」「見えない部分にこそ本質が宿る」という価値観を持っているかどうかです。

ファストファッションや使い捨ての消費文化とは対極にある、パテック フィリップの哲学に共鳴できるかどうか。

それが「パテックを買える人(=パテックに見合う人)」の条件です。

「消費」ではなく「資産の組み換え」

また、パテック フィリップを購入する層は、これを単なる「浪費」や「消費」とは捉えていません。

現金という資産を、インフレに強く、世界中で換金可能な「現物資産(時計)」に組み換えるという、投資的な視点を持っています。

「使って楽しめて、いざという時にはお金に戻せる(あるいは増えるかもしれない)」。

この金融リテラシーの高さも、パテックオーナーに共通する特徴と言えるでしょう。

購入後の維持費と資産性

パテックフィリップ 購入後の維持費と資産性

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憧れの時計を手に入れた後、現実的な問題として気になるのがランニングコストです。

パテック フィリップは維持費が高いと思われがちですが、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスは決して悪くありません。

オーバーホールとメンテナンスコスト

機械式時計(手巻きや自動巻き)の場合、オイルの劣化や部品の摩耗を防ぐため、3〜5年に一度のオーバーホール(分解掃除)が推奨されています。

パテック フィリップの正規料金の目安は、シンプルな3針モデルで約10万円〜15万円程度です。

「高い」と感じるかもしれませんが、これを月額に換算すれば約2,000円〜3,000円。世界最高峰の時計を維持するコストとしては、十分に許容範囲ではないでしょうか。

クォーツモデルのTwenty~4であれば、電池交換費用は数千円〜1万円程度で済み、維持費はさらに圧縮されます。

「アーカイブ」が証明する価値

中古で購入する場合、保証書が欠品していることがありますが、パテック フィリップでは製造から一定期間(現在は5年以上)が経過した時計について、「アーカイブ(抽出証明書)」を有償で発行してくれます(※条件あり)。

これは本社に残る台帳から製造年月日や販売日を抽出したもので、真贋の証明に近い効力を持ちます。

このアーカイブを取得することで、資産価値を強固に保つことができます。

資産性の展望

資産性に関しては、Ref. 3919やRef. 5196といった生産終了モデルは、これ以上市場に新品供給されないため、希少性は高まる一方です。

歴史的に見ても、パテック フィリップの代表的なモデルが長期的に値下がりし続けた例はほとんどありません。

特に円安基調が続く日本においては、購入時よりも高い価格で売却できるケースも多々あります。

適切にメンテナンスを行い、大切に使用していれば、パテック フィリップはあなたの資産を優雅に守り続けてくれるでしょう。

パテック フィリップの安いモデルを総括

最後に、本記事の総括です。

ここまで読み進めていただいたあなたなら、もうお分かりでしょう。

安いモデルを探すことは、決して妥協ではありません。

それは、加熱しすぎたスポーツモデル市場や、一過性のトレンドに対する冷静かつ知的な「逆張り」の戦略です。

Twenty~4の実用美、ゴールデン・エリプスの黄金比、そしてカラトラバの永遠のエレガンス。

これら100万円台〜200万円台で手に入るモデルには、価格以上の物語と、世界最高峰の技術が惜しみなく注ぎ込まれています。

誰もが知る派手な時計ではなく、袖口からチラリと覗くクラシックなパテック フィリップを選ぶ。

その選択こそが、あなたの審美眼の高さと、大人の余裕を雄弁に語ってくれるはずです。

2026年に向けて市場がどう動くかは誰にも分かりませんが、一つだけ確かなことがあります。

それは、パテック フィリップの時計は時間を超えてその価値を保ち続け、あなたの人生に寄り添う最高のパートナーになるということです。

もし、予算内で心が震えるような良質な個体に出会えたなら、それは運命かもしれません。

ぜひ勇気を出して、パテック フィリップという豊かな世界への扉を開いてみてください。